アンチノールについて
アンチノールとは?
アンチノールはモエギイガイという貝(ムール貝に似ている貝)から抽出した「PCSO-524」というオイルが含まれているサプリメントとなります。
アンチノールのホームページによると「PCSO-524」というのはEPAやDHAといった脂肪酸を含む91種類の脂肪酸の総称ということです。
この中でω−3(オメガ3)脂肪酸という成分が特に多く含まれているため、他製品と比較しても少ない量で効果がでると言われています。(アンチノールセミナー2015にて)
実は「アンチノールファンクラブ」というサイトもあるぐらいアンチノールにより症状が改善したという報告が多数寄せられています。
アンチノールの適応症状は!?
雑誌で紹介されている適応症例だけでも
・股関節の変形性関節症(枝村先生報告 2020)
・犬の高脂血症(日笠先生ら報告 2017)
・気管虚脱(西田先生報告 2016)
・膝の変形性関節症(Dr. Irin Kwananocha報告 2015)
・犬アトピー性皮膚炎(伊従先生報告 2019)(大嶋先生報告 2020)(田口先生報告 2021)
・ぶどう膜炎(小野先生報告 2019)
などがあります。
また認知障害などにも効果的ではないかと言われているためお薬での効果がいまいちである場合は試してみる価値はありそうです。
与え方について
基本は1日1粒を与えます。(いつでも大丈夫との事)
最初の2週間は倍量を与えると効果的とのことですが与えるのに慣れていない場合は1日1回から始めてみても効果が出ている子はいます。
推奨される量として
20kg以下の子→1日1粒
20kg以上の子→1日2粒
(最初の2週間は倍量)
余談ですがうちのチャーリー君は左肘の関節炎があり骨が変形してしまっています。
そのため歩かなくなり太ってきたのですがアンチノールを開始してから毛艶が良くなりキャットタワーに飛び乗る頻度も少しずつ増えています。
*アンチノールには犬用、猫用がありますが中身は同じなので猫ちゃんにワンちゃん用を与えて頂いても大丈夫です。(一応担当の方に問い合わせしてみました)
当院ではややこしくなるためワンちゃん用で統一しています。
まとめ
今回ご紹介させていただいたアンチノールはさまざまな症状に対して効果が報告されているサプリメントで、これからも様々な症状に期待が出来るものとなります。
実際に使用していると効果のある子とそうでない子がいますが関節炎や皮膚炎で困っている、痛み止めを減らしたいなどの対策として一度検討していただければと思います。
当院のコード(院内で配布しています)をVetzPetzのHPでネット購入も出来るためお気軽にお申し出ください。
院長 中谷