最新治療機器【pidi】導入しました 

動物に優しい治療【プラズマ治療器pidi】

歯科治療機器【Pidi】導入

今回の内容

  • pidiとは
  • プラズマで治療ができるメカニズム
  • 適応例
  • 皮膚への応用
  • まとめ
  • プラズマ治療のメカニズム(詳細)

pidiとは

今回紹介するpidiというプラズマ治療器はプラズマというガスを患部に照射することにより

  • 局所の細胞の活性化
  • 免疫力の上昇

を促し体の治癒力により自然に治すことを促進する治療器となります。このことにより

  • 過剰な炎症の抑制、組織再生の促進
  • 歯肉の炎症軽減、口臭軽減

が期待されます。(農水省承認取得済 30動薬第2828号)

プラズマで治療ができるメカニズム

Pidiでは、「大気圧低温プラズマ」を利用して治療を行います。

プラズマとは、気体に高エネルギーを加えることで発生する状態で、固体・液体・気体に続く“第4の状態”とも呼ばれています。

自然界では雷やオーロラなどもプラズマ現象の一種です。

Pidiでは、このプラズマによって生成される「活性酸素種(ROS)」や「活性窒素種(RNS)」と呼ばれる反応性の高い分子を利用しています。

これらの活性種は、

・細菌への作用
・バイオフィルムへの作用
・炎症反応への影響
・口臭原因物質への作用

などが期待されており、歯肉炎症の軽減や口臭低減に繋がると考えられています。

また、Pidiで使用されるプラズマは低温であるため、組織への熱ダメージが非常に少なく、歯肉へ直接照射しても負担を抑えながら使用することが可能です。

適応例

Pidiは、以下のような症例に対して活用が期待されています。

・軽度〜中等度の歯肉炎
・口臭が気になる症例
・歯科処置後のメンテナンス
・高齢で麻酔リスクが高い症例
・持病があり全身麻酔に不安がある症例
・ホームデンタルケアが難しい症例

ただし、Pidiは歯石そのものを除去する治療ではありません。

重度歯周病や大量の歯石付着、動揺歯、根尖病変などが存在する場合には、全身麻酔下での歯石除去や抜歯が必要となる場合があります。

そのため、Pidiは歯科治療の代替ではなく、歯科ケアや歯周病管理を補助する選択肢の一つとして位置づけられています。

皮膚への応用

プラズマ治療による生体内反応として代表的なものは次のようなものがあります

  • ラミニンの発現促進→組織構築の維持、細胞密着・増殖の促進
  • VEGFの発現促進→血管透過性及び血管新生の促進を行い血流の改善

これらの作用により外傷・熱傷などの創傷だけでなく、炎症に起因する皮膚炎(自己免疫疾患を含む)の治療に対してもプラズマ治療器の効果が期待されます。

まとめ

Pidiは、大気圧低温プラズマ技術を利用した犬用の歯科治療機器です。

活性酸素種や活性窒素種を利用することで、歯肉炎症の軽減や口臭低減が期待されています。

無麻酔で実施できるため、高齢犬や麻酔リスクの高い症例に対する新たな歯科ケアの選択肢として注目されています。

一方で、歯石除去や抜歯を代替するものではなく、症例によっては従来通り全身麻酔下での歯科処置が必要となる場合もあります。

 

当院では、お口の状態や年齢、基礎疾患などを総合的に評価し、その子に合った歯科ケア・歯科治療をご提案していきます。

「最近口臭が強くなった」
「歯ぐきが赤い」
「歯石が気になる」
「高齢で麻酔が不安」

など、お口に関するお悩みがありましたらお気軽にご相談ください。

プラズマ治療のメカニズム(詳細)

大気圧低温プラズマでは、空気中の酸素や窒素にエネルギーを加えることで、「活性酸素種(ROS)」や「活性窒素種(RNS)」が生成されます。

代表的なものとして、

・スーパーオキシド
・ヒドロキシラジカル
・一酸化窒素(NO)
・過酸化水素

などがあります。

これらの活性種は非常に反応性が高く、細菌の細胞膜やタンパク質、DNAなどへ作用すると考えられています。

特に歯周病では、「バイオフィルム」と呼ばれる細菌の集合体が形成されることが問題となります。

バイオフィルムは通常の洗浄や薬剤だけでは除去が難しい場合がありますが、プラズマ由来の活性種は、このバイオフィルム構造へ影響を与える可能性が示唆されています。

また、一酸化窒素(NO)は血流や炎症反応にも関与しており、組織環境の改善に関与する可能性も研究されています。

さらに、Pidiで使用されるプラズマは「低温」であることが特徴です。

一般的な高温プラズマと異なり、組織を焼灼することなく使用できるため、歯肉へ直接照射しても熱損傷を最小限に抑えながら処置を行うことが可能です。

現在も人医療・獣医療の両分野で研究が進められており、今後さらなる応用が期待されています。

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