【当院オススメ】フィラリア・ノミ・マダニ予防薬【クレデリオプラス】

クレデリオ

今回の内容

・当院オススメのフィラリア・ノミ・マダニ予防薬

・ノミ・マダニ予防の必要は?

・飲まない子にはどうする?

・まとめ

なぜオススメ!?

今回は当院でオススメしている予防薬【クレデリオプラス】についてご紹介します。

従来フィラリア予防薬とノミ・マダニ予防薬は3日程度間隔を空けて投与することが指示されていました。但しこれだと投薬を忘れてしまい、感染を十分に予防できない事がありました。

今回の予防薬はオールインワンタイプなので一度に服用出来るため飲み忘れの防止に繋がります。また適応外使用にはなるものの疥癬やニキビダニといった寄生虫の予防もできるため外に出歩くのが大好きなワンちゃんには是非オススメとなっています。

一般的なオールインワンのお薬と比較すると一回り小さいことも特徴の一つとなります。

ノミ・ダニ予防は必要?

地域差はあるものの草むらがあればノミ・マダニは存在すると言っても過言ではありません。予防がまだのワンちゃんトリミングの際には高い割合でノミ・マダニが確認されるため他の子に移さないためにも急いで予防することがあります。特に広島県では全国的にはもSFTS(重症熱性血小板減少症ウイルス)を保有した野生動物が多く確認されているため注意が必要です。【広島市感染症情報

【クレデリオプラス】では服用後4時間で7割程度の駆除率があり、実際予防してもらっている子に付着したダニは来院時には死んでいました。

食べないときは、、、

予防薬あるある話として

・お肉タイプじゃないと食べれない

・そもそも何も食べてくれない

・吐いちゃってどうしよう、、、

というものがあります。

今回のクレデリオ・プラスはフィラリア・ノミ・マダニを一度に予防するためにはしっかりと食べさせないといけない点があります。

お薬はビーフフレーバー(成分は豚)となっていますがそもそも錠剤を食べてくれないうちの子の場合は大好きなフリーズドライ鶏ささみに混ぜて与えています。

またこの予防薬の場合は食事と一緒に食べたときに3倍程体での効果が高まるためこのときだけは頑張っているワンちゃんを甘やかして頂いても良いかと思います。

一緒に食べてしまえばビーフ味が広がってくれてそのまま飲み込んでくれる傾向があります。

吐いてしまった場合、一時間以内であれば再度服用が必要となりますが錠剤が残っていればそれを与えて頂いて大丈夫です。

副作用は??

フィラリアの予防薬もお薬である以上何らかの副作用が出る可能性があります。

クレデリオプラスの副作用として報告されているものは嘔吐・下痢・食欲不振・元気消失など一般的なものが殆どです。

但しフィラリアの感染がある子の場合にはアレルギーなど急性症状が出ることがあるため必ず服用前には一年に一度検査をする必要があります。

副作用の少ない与え方としてはおやつ(アレルギーがなければチーズがオススメ)などの食べ物と一緒に与えることです。このことにより嘔吐などの副作用を軽減することができます。

まとめ

・当院オススメはフィラリア・ノミ・マダニが一緒になったオールインワンタイプ

・ノミ・マダニの予防は感染症予防の点からも重要(特に広島県では)

・服用の際は必ず食べ物と一緒に与える

・予防薬服用前は一年に一度の検査を

 

予防なんて必要?感染してからじゃダメなの?という声を時々お聞きしますがフィラリア症は重症化すると命に関わる病気であり、また現在治療薬も発売中止となっています。このため感染してからの対策は非常に困難であり、またワンちゃんの負担も大きくなります。病気を予防することで少しでも一緒に居れる期間を延ばし健康に過ごしていただければと思います。

 

院長 中谷

〜追記〜

2023年にクレデリオの成分であるロチラネルが犬ニキビダニ症に対する効用追加が発表されました。犬ニキビダニ症は皮膚の症状の程度に比べ痒みが強いことが特徴としてあります。そのため頻繁に皮膚を掻き壊すことで症状が悪化することがあります。普段からフィラリア症やノミ・マダニの予防をしていればニキビダニ症も予防できるとなると良い点が追加されたということになります。

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