最新の腫瘍治療について〜メラノーマの治療法〜

メラノーマとは!?

*今回の記事では実際の症例写真が出てきます。苦手な方はご注意ください

 

先日の日曜日に母校である山口大学のセミナーがあり、昨今の状況もありオンラインにて参加してきました。今回のセミナーテーマは口腔内メラノーマという腫瘍についてでした。

メラノーマとは悪性黒色腫と言われる腫瘍で特に口にできるものは悪性度が高く肺やその他の臓器に転移しやすいと言われています。また治療方法も外科的療法や放射線、内科的治療法などがあるものの発見時には高い割合で転移が認められると言われています。

今回はそれら従来の治療方法について最新の知見を報告していただき、また新たな治療法である免疫療法について水野先生が経過を報告されていました。

従来治療法について(そのいち)

メラノーマに対する従来の治療法として初期であれば最も効果的と考えられているのは外科的切除です。転移が認められないものでは積極的な治療が最も効果的と言われています。ただし腫瘍が大きい場合は顎の切除など外貌の変化などがありこれらを踏まえた上での選択となります。外科的に切除が困難であったり、手術を希望されない場合は放射線による治療が選択されます。放射線療法は特殊な施設での実施となるため基本的には紹介状を作成して受診していただく形になります。

従来治療法について(そのに)

口腔内のメラノーマは転移が多いため抗がん剤などの内科的治療も併用されることが多い腫瘍です。ただしこの治療単独で腫瘍が無くなる訳ではなくあくまでも補助的な治療となります。近年では痛み止め(COX-2阻害薬)や分子標的薬、DNAワクチン(国内未販売)などの効果が報告されていますが必ずしもすべての腫瘍に効果があるとは言えないものとなります。

最新の治療薬について

今年(2021年)の11月頃に中国新聞にて報道された水野先生が開発した治療法が現在注目されています。(こちら)公演では山口大学、北海道大学、アメリカの2大学にて研究が進んでいるということでした。この治療法が免疫療法というもので腫瘍が免疫細胞に結合するのを防ぐことで腫瘍を攻撃してくれるリンパ球を助けるというものです。これはノーベル賞を受賞された本庶佑先生が開発に参加されたオプシーボと同じ働きで腫瘍を縮小させるというものです。もちろん全ての子に効果がある訳ではなく、公演で水野先生も「他の選択肢が何もない場合に選択肢の一つとして・・・」と何度も強調されていました。今後の経過が注目される治療法の一つと考えられます。

まとめ

今回はお口にできる腫瘍の一つであるメラノーマの新しい知見について解説してきました。今後更に研究が進むことにより、より効果があるお薬が出現する可能性があります。

当院では大学への紹介やセカンド・オピニオンも実施しております。

日々の健康チェックをして頂き違和感があれば早めの受診をお勧めします。歯周病では炎症や感染が強くなるためニオイの原因が腫瘍によるものかの判断がつかないケースもあります。日頃からお口のケアを実施していきすぐに違和感に気づいて治療に繋げてあげてください。

院長 中谷

実際の口腔内メラノーマ

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