猫,歯科

猫の歯肉炎(歯肉口内炎)について

          

猫の歯肉口内炎

歯肉口内炎の症状とは

猫,歯肉口内炎,

・食べ方がおかしい(顔を傾けて食べる)

・手が頻繁に汚れる

・ヨダレがよく出る

これらの症状の原因として猫ちゃんでは口内炎があることがあります。 触ると痛みがあるのでお家ではあまり触らせてくれないことが多いのですがヒドい場合にはお口全体が真っ赤であることも多々認められます。

抗生剤やステロイドなどによって一過性に改善があるものの何度も繰り返してしまうことが多い病気の一つです。

食欲が落ちたり辛そうにするため長期的に効くステロイドを使用することもありますが糖尿病や突然死のリスクがあるため慎重に使用する必要があります。

原因として考えられている事としては”歯に対する免疫反応”であるため基本的には抜歯が推奨されます。 但しほんの欠片程の歯が残っても再発することがあるため細心の注意を払って手術する必要があります。 文献では3〜4割の症例において再発すると報告されていますが全症例で全く残っていないのかまでの記載はありません。

 

 

歯肉口内炎の治療について

猫,歯科

当院では

1)レントゲン撮影にて歯が残っていないか確認(歯根遺残がないか)

2)歯の周りに付着している骨膜まで除去

3)炎症部位は切除・焼烙

を実施しており、再発率は文献よりも大幅に少なくなっています。

(ただし治療後は涎が出る、食欲が落ちるなどの症状が多く認められるため治療後は点滴や数日間の入院をオススメすることがあります。)

 

猫ちゃんのヨダレや口臭でお困りの際はお気軽にご相談ください。

 

ひらた動物病院

院長 中谷

 

 

 

猫 歯肉炎 ひらた動物病院 広島

猫ちゃんの口内炎です。

歯の周りのみ限局して赤くなっていることがわかります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020.11.01 〜追記〜

猫 歯肉口内炎

猫における慢性歯肉口内炎に対してブプレノルフィンの経口投与が効果的である可能性があるとの論文が発表されました。

Evaluation of analgesic effect and absorption of buprenorphine after buccal administration in cats with oral disease (Thaleia-Rengina Stathopoulouら 2017)

この論文によると生理食塩水のコントロール群と比較してブプレノルフィンの口腔内投与は鎮痛効果が有意に認められ、特に顕著な副作用が認められなかったとの事でした。また個体間での差もあまり認められなかったとのことです。
今度としては長期的に服用した際の副作用などについて研究していくとのことです。
今まで歯肉口内炎で外科的療法が適応できなかった子に対しては長期的なステロイドが使用されてきました。しかし長期的かつ高用量のステロイドは糖尿病などを引き起こす可能性があり、今後の治療選択肢の一つとなるかもしれません。
ブプレノルフィン口腔内投与の治療をご希望の方は中谷までご相談ください。

 

 

 

 

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