猫の結石手術
猫の膀胱炎の原因
猫の膀胱炎の原因として主に
・細菌性
・ストレス性
・解剖学的
・特発性(原因不明のこと)
などがあります。
冬に飲水量が減ることでも排尿頻度が減ることでなり易くなりますし、陰部を気にして舐めることで細菌感染することによっても生じることがあります。
結石ができる原因とは?
膀胱内でウレアーゼ産生菌というものが増えると尿がアルカリ性に傾いていき、ストラバイトという結石ができやすくなります。(詳しくはこちら)
それらが雪だるまのように大きくなりおちんちんに詰まってしまうと尿道結石という状態になります。
尿道結石などにより慢性的に炎症が起こると尿道が狭くなり最終的には尿がでなくなってしまいます。(尿道閉塞)
慢性的な尿道閉塞への対処は?
慢性的な尿道閉塞が続くと命に関わる症状を呈することがあります。
全く尿が出ない状態が続くとカリウムが異常に増え突然死の原因となります。
また膀胱が拡張しすぎると膀胱が収縮できないようになり膀胱アトニー(麻痺)という状態になることもあります。
こうなると自力で排尿することが出来なくなるため膀胱を圧迫するか尿道にカテーテルを設置する必要ができてきます。
またそれでも改善しない場合、尿道を一部切って開口部を設ける必要があるケースもあります。(会陰尿道造瘻術)
実際の手術の写真が下のものになります。
BEFORE
AFTER
最後に
膀胱炎は早期発見・早期治療が最も効果の高い治療法となります。
症状がなくなった時点で抗生剤を途中で止めてしまうと膀胱炎が再発してしまうことがよくあります。
何度も再発を繰り返すと抗生剤が効かない菌が増えてきます。(耐性菌)
これって膀胱炎かな?と疑問に感じられたら早めに一度ご相談ください。
院長 中谷