犬の歯磨きについて
歯磨きの前に
・歯磨きってどう歯を磨けば良いの?!
・どの頻度で何を使うのがオススメ??
・そもそも歯に触れないんだけど・・・
実は診察室ではこういういった質問をよくお聞きします。
まずは歯のケアをする前にどのような状態であるかを確認することが大切になります。
そうは言ってもなかなかお口の様子を見せてくれない子が多いので気になる方は問診時に診察室でのお口チェックをお伝え頂ければ一緒に確認していくことが出来ると思います。
お口の状態を確認したら、、、
口を触らせてくれない原因として既に歯周病や口内炎が酷いケースがよくあります。
人も口内炎や虫歯があれば歯磨きが億劫になりますし、ましてや親しい人からも触られると苦痛に感じます。
診察では既に歯だけでなく骨まで溶けてしまった子をしばしば診察することがあります。
この状態からお口のケアを始めるのは拷問のようなものなので、その際はまず治療から開始することを提案させていただいております。
お口にトラブルがなければ少しずつお口を触るトレーニングを開始します。
一番良いのは小さい頃から
お口を触れる→褒める→ご褒美をあげる
という流れをじっくり期間をかけて作ってやると良いでしょう。
左のような状態では歯肉の腫れもあり触ることが出来ませんが、治療後しばらくすると痛みがなくなってくるため少しずつ触れるようになることがあります。(全ての子がなるとは限りません)
院内での歯磨き動画
当院では歯の治療後の定期的なケアを推奨しております。
院内の販売コーナーでも実際に使用している歯磨きやペーストを販売していますのでご参考ください。
また自宅で慣れるまでの間、またはなかなか出来ない方はフッ素を用いた歯磨きの実施を行っております(500〜1500円(犬種、時間、性格による))
飼い主さまと一緒だと甘えてしまう子も預からせていただくと頑張ってくれる子が多いです。
気になる方はお気軽にスタッフまでお声掛けください。
最後に
最近の報告では8歳以上のワンちゃんのほぼ100%が何らかのお口のトラブルを抱えているとあります。
お口の匂いだけでなく触ると嫌がったり噛んでくるのは実はトラブルがあるかも知れないと考えてあげてください。
当院では無麻酔の歯石除去は行っていません。
そのため処置には麻酔をかける必要がありますが、しっかりとした術前検査・管理のもと実施しておりますので気になる方は一度ご相談いただければと思います。
院長 中谷
猫ちゃんの歯肉口内炎についてはこちら