鼻の内視鏡検査について
どんな症状に検査をするの?
・激しいクシャミが続いている
・鼻水・鼻血が出る
・散歩から帰ってからクシャミが止まらない
これらの症状には草や虫が詰まっていたり腫瘍が隠れている可能性があります。
内視鏡での検査は胃や腸というイメージですが実は鼻の裏の部分も観察することができます。
これらの症状は重度の歯周病でも確認されることなのでお口のチェックも必要となります。
お口の検査 (スケーリングやレントゲン)を受けても症状の改善がない場合は鼻の中に異物が存在している可能性もあるため内視鏡でしっかり検査をしていきます。
検査方法について
犬・猫での内視鏡検査は全身麻酔をかけて実施します。
内視鏡検査前に血液検査を実施し、麻酔が可能かを確認します。またレントゲン検査である程度の場所を特定することも重要です。
鼻に使用する内視鏡はヒトで経鼻内視鏡で使用される5.9mmの小さな径であるためM・ダックスさん程度の大きさであればヒトのように鼻から入れることも可能です。
鼻の症状(くしゃみ、鼻水、鼻血)などがなかなか治らない際はお気軽にご相談ください。
ひらた動物病院
院長 中谷
実際の経鼻内視鏡の画像です。
慢性的なくしゃみを主訴で受診されました。
細胞検査では鼻の慢性的な炎症と細菌感染が確認され抗生剤を使用することで症状の改善が認められました。(奥に膿が溜まっており洗浄を実施しました)
当院で使用している内視鏡の口径です。自分の指と比較してもかなり小さいことが分かります。
鼻の裏側を観察する際には口からアプローチをします。